今の生きづらさとトラウマと記憶の関係

生きづらさを感じていたら、もしかすると過去のトラウマのせいかも知れません
しかし、過去がどうあれ目的を持って今を逞しく生きることが大切です
過去が今に影響するのは、自分の思考によるもの
過去の辛い記憶が物理的に今に影響することはありません

そこで、記憶の話

記憶にはいくつかのカテゴリーがあり、脳のいくつかの部位にカテゴリーごとに蓄積されています

大きく分けると
言葉にできる記憶:宣言的記憶=言葉にできる記憶、物理現象としての記憶
言葉にできない記憶:非宣言的記憶情動記憶、手続き記憶

注目して欲しいのが情動記憶・・・感情の記憶
物理現象としての記憶に「快」「不快」という感情で意味づけ、重み付けをしていると考えられています

この感情の記憶、つまり情動記憶が活用されるプロセスは、次の通り
1)この情動記憶が、感覚系(五感)で感知された情報と共に参照されると、
2)その状況に対する認知が生まれ、
3)その認知に基づき喜怒哀楽の感情が生まれ、
4)そして、その感情に基づき生存確率を上げる行動(逃げるとか戦うとか)をとる

よって、辛い体験をした物理情報として記憶している状況がいつも危険であれば、トラウマとなる情動記憶は生存確率を上がるため有効です。

しかし、そのようなトラウマ体験が稀なことであるならば、その時の「とても辛いとか怖い」と感じさせる情動記憶は今を生きるには邪魔な感情を作り出してしまいます

もし、その体験がとても辛い恐怖体験であったとしても、再度起こる可能性が低いのであれば、そのトラウマとなった時の体験は、いつでも起こるわけではないという体験=そんなに心配しなくても良いんだ!と感じることによって、そのような状況に対する新しい情動記憶を作ることができれば、トラウマによる生きづらさの克服につながるわけです

もしトラウマやPTSDでお悩みなら、お気軽にご相談ください

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

職場や生活で強い不安やストレスを抱えてお悩みのあなたを、企業経験30年(人事労務を担当した15年ではメンタル不調者への産業医と連携した対応経験が豊富)、メンタルクリニックでの患者さんへのカウンセリングによる支援、社外メンターとしての成長支援、SNS相談員として命と心、LGBTQなどの相談対応などの経験をベースにサポートいたします。

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