カウンセリングが初めての方へ

心理カウンセリングとは何か

心理カウンセリングとは心理相談のことです。

カウンセリングでは一般的に、相談する人をクライエント、相談を受ける人をカウンセラーといいます。
カウンセラーは守秘義務のもと、クライエントの抱える様々な悩みごとや問題についてお話をお聴きし、その悩みを解消し問題を解決するためにクライエントの心に寄添った支援を行います。
カウンセラーはクライアントとの間に信頼関係を築くことを最も重要と考え傾聴します。
クライエントはカウンセラーとの信頼関係を前提に、問題や悩みをどのように感じ、どのような気持ちになったのか、そしてどうしたいのかを素直にカウンセラーに話すことにより、悩みや問題にどの様に対応すれば良いかに気付き、生き苦しさを克服し、心を成長させ、そして自分らしくより良い人生を見つけていきます。
このような心理相談のプロセスをカウンセリングと言います。

なお、カウンセリングは必ずしも状況を改善するものではありません。これは医者が全ての患者を治すことができないということと同じです。クライエントとカウンセラーの相性やカウンセラーの力量、クライエントの「よくなりたい」という強い気持ちがカウンセリングを成功させるのに不可欠な要素となります。

カウンセリングが目指すこと

カウンセリングを通して、クライエントが自分らしく、より良い人生を歩み始めるために以下のことを目指します。

  • 今抱えている問題や悩みで傷ついた心を癒すこと
  • 自分に自信を持つこと、自分を好きになること
  • 物事をポジティブに考えられるようになること
  • 不安・心配・苦しみを克服するための対処方法を身に着けること

カウンセリングの必要性、意義

悩みの無い人はいないでしょう。

悩みを持った多くの方は、自分で考え、解決方法を見出し、そして悩みを克服していきます。
恐らく多くの方は、その過程で信頼できる友人、家族、先輩や先生に相談し、アドバイスをもらい、また本を読むなど必要な情報を収集し、それらを元に様々な角度から問題を捉え、様々な葛藤を処理し、そしてどうすべきかを考えていると思います。
しかし、現実には人に言えない悩みを抱えてしまうこともありますし、またこれまで培ってきた経験や、友人・知人からのアドバイスでは解決できない重い悩みや問題を抱えてしまうこともあるものです。

カウンセリングの原理原則は守秘義務のもとで行うことです。
クライエントとカウンセラーの間に信頼関係が結ばれれば、クライエントはカウンセラーに何憚ることなく、どんなことでも話すことができます。
心に溜め込んだ思いを吐き出すだけで気持ちが楽になったなんてことを多くの方は経験されているのではないでしょうか?

それはなぜか?
心理学では、人は誰かに依存できると精神的に健康になれると言われています。気持ちを理解してもらうことによってその精神的な依存欲求が満たされるのです。
人は精神的に健康になり、気持ちが楽になると冷静に自分自身を見つめ直すことができるようになり、今後どうしたいかを冷静に考え、悩みや問題に立ち向かう勇気が湧いてきます。
クライアントとカンセラーは揺るぎない信頼関係で結ばれた、悩みや問題に立ち向かう同志であることが大切です。
また、行動と心を研究する心理学の研究結果から、認知行動療法をはじめ様々な心理療法が生まれ、カウンセリングの技法として採用されています。そして、カウンセリングには大きな効果があることが実証されてきました。
この様に、重い悩みや心の問題を抱えた時には、カウンセリングの専門家に相談することで状況の改善が期待できるのです。

カウンセリングの流れ

最初の1回ないし2回目までのカウンセリングでは、クライエントはどのような悩みや問題を抱えているのか、そして、どのような成り立ち(原因、背景、きっかけなど)によるものなのかを明らかにするため、カウンセラーが丁寧に話を聴いていきます。

そして、そこで収集した情報を基に、目指すべき目標や、その後の進め方を話し合って決めていきます。このような面談をインテーク面談と言います。

インテーク後の面談は、インテーク面談で話し合った目標や進め方に沿ってカウンセリングが行われます。
そしてここでもクライエントのお話を傾聴することをベースに進行して参ります。

カウンセリングは相談内容ごとにオーダーメイドとなるので、インテーク後の面談内容は相談の内容によりそれぞれですが、概ね問題を解決するためには以下に挙げるポイントについて、クライエントの考えや感じたことをお聴きすることを中心に進めていきます。

○問題を整理する
 ・自分自身の問題
 ・自分自身以外の問題
○不安や心配な時の気持ちを共有し安心感を得る、心を癒す
○クライエントが真に求めているものが何かを理解する
○問題の原因から仮説を導き出しどう対処するかを考える
そして、クライアントが考え、必要であればカウンセラーがアドバイスするというプロセスを通して、悩みや問題の解決の糸口を見つけいきます。

クライアントがこれ以上のカウンセリングは必要ないと感じられた時点でカウンセリングは終結します。

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。