「共感」は人の心を安心させたり安定させたりする効果があるので、カウンセリングの手法では基本中の基本です
(ここでの共感の意味はカウンセラーが認識している「他人の体験する感情を自分のもののように感じとること」だとご理解ください)
それでは、なぜ「共感」は効果があるのか・・・
他人に自分の幸福や悲しみに共感してもらうと、心が安定したり安心を感じたりしませんか?
これは「共感」されたことにより幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が脳内に分泌されたことによるものです
「オキシトシン」は心の安定や安心感を作り出し、さらに内分泌系に働き掛け、ストレスホルモンとして知られる「コルチゾール」の排出を抑制して、心身の緊張を和らげ心の安定と安心を強化する働きもあると言われています
更に、「オキシトシン」は、脳内の報酬系を活性化することも分かっています
報酬系は、脳内神経伝達物質「ドーパミン」による快楽や満足感などの感情を調節する神経回路ですが、「オキシトシン」の分泌が報酬系を活性化することにより、幸福感が増幅する可能性も考えられます
このように、「共感」は人との関わりをベースに「オキシトシン」の分泌を促し、その人の不安や心配を取り除くことが期待できる訳です。
また、「オキシトシン」の分泌は身体面でも健康増進を期待できる反応を引き出します
◯心拍数の減少
心拍数が減少することが観察されているそうです
安心感とともに、心臓への負担が軽減されます
◯呼吸の安定化
呼吸が安定しやすくなり、深い呼吸や正常な呼吸パターンが促進され、リラックスした状態をもたらします
◯血圧の低下
血圧が低下することが観察されているそうです
血管の拡張や心拍数の減少によるもので、リラックスした状態をもたらし不要な血管へのストレスを抑制します
◯抗炎症作用
最近の研究では、共感や信頼の経験によって「オキシトシン」が分泌されると、炎症反応が軽減される可能性があることが分かってきたそうです
このように「オキシトシン」が分泌されると、良いことばかりですね!
それでは、オキシトシンを意図的に分泌を促したい時にはどうすれば良いのでしょうか?
「共感」以外に幾つか調べてみましたので、ご参考にしてただければと思います
◯対人接触と身体的な触れ合い
例えば、ハグ、握手、肩をたたくなど、
※セクシュアルハラスメントにならないよう、細心の注意が必要です!
犬や猫を撫でる(ぬいぐるみをなでることでも効果が期待できるようです)
◯親密な人間関係の構築
◯リラックスやストレス軽減
例えば、マインドフルネス瞑想、深呼吸など
◯愛情表現や感謝の表明
◯共同作業やチーム活動による協力関係の構築
「オキシトシン」の分泌を促進する行動は、他者との人間関係を良くすることにつながります
良い人間関係が構築されれば、より安心感や信頼関係が生まれ、更に「オキシトシン」の分泌が促される好循環が生まれますね!!
苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。
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