
多くのクライエントさんと接すると、不安の裏側には愛着障害が隠れていることが珍しくありません
この愛着障害と不安障害の関係を整理してみました
1. 愛着とは?
子どもが親や養育者との間に築く「心の絆」のことです
赤ちゃんは、親が優しく世話をしてくれることで「この人は自分を守ってくれる」と感じ、安心感を得ます
この安心感が、のちの対人関係やストレスへの耐性の基盤になります
2. 愛着障害とは?
親(養育者)との安定した愛着が築けなかったために、安心感や信頼感が育たない状態です
例えば・・・
・親が過保護すぎたり、逆に無関心だったりする
・虐待やネグレクト(育児放棄)を受けた
・頻繁に養育者が変わった(例:里親制度、親の離婚など)
など・・・
こうした環境で育つと、「人を信じていいのかわからない」「自分は愛されないのでは?」という不安を持ちやすくなります
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3. なぜ不安障害につながるのか?
愛着障害があると、次のような理由で不安を感じやすくなります
◯常に警戒心が強い
子どもの頃、親に頼れなかったため「自分の身は自分で守らなければ」と考えるようになります
その結果、周囲の人や状況を過剰に警戒し、些細なことでも不安を感じるようになります
◯人間関係での不安
幼少の頃から、親や養育者に大切にされたという経験が少ないと、他人を信じることが難しく、人との関係がうまく築けません
「この人は本当に自分を大事にしてくれるのか?」と疑い、不安を感じやすくなります
◯自己肯定感が低い
幼少期に愛情を十分に受けられなかったことで、「自分には価値がない」「自分は愛されない」と思い込みやすくなります
こうしたネガティブな考えが、不安障害の原因になります
4. まとめ
愛着形成が不十分だと「安心できる土台」が育たず、常に不安を感じやすくなります
その結果、大人になっても不安障害(例えば、社交不安障害やパニック障害、全般性不安障害など)を発症しやすくなるのです

ただし、愛着障害があっても、環境や治療によって回復することは可能です
安心できる人間関係を築くことや、カウンセリングを受けることで、少しずつ不安を減らしていくことができるので、もし心当たりがある方はご相談ください
また、不安障害の方は、自ら自分の症状を誰かに相談することを躊躇ったり、性格だから治らないと諦めて消極的に生きている方も多いように思います
そんな方がいたら、メンタルプログレスを紹介してください
その方の心に寄り添って自分らしく生きるサポートをさせていただきます

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。
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