職場で自己主張できないあなたへ──アサーションで「自分らしさ」を取り戻す方法

自己主張できないのは「弱さ」ではありません


もしかすると、あなたは今、
「また断れなかった……」
「本当は伝えたいことがあったのに、言えなかった……」
そんな罪悪感や落ち込みを抱えているかもしれません。

仕事のこと、上司との関係、同僚との距離感。
どれも一生懸命にやっているのに、自己主張だけがうまくいかない。
そのたびに、自分を責めてしまう。

けれど、どうか忘れないでください。
自己主張が苦手なのは“弱さ”ではなく、脳の正常な反応です。

あなたは長い間、誠実に働き、周囲に配慮してきました。
少しでも迷惑をかけたくない。
関係を壊したくない。
そんな優しさがあなたを形づくってきたはずです。

だからこそ、
「言っても大丈夫かな?」
「嫌われないだろうか?」
という不安が強くなるのは、ごく自然なことなのです。

脳は、あなたの優しさと過去の経験をもとに
「自己主張は危険かもしれない」
と判断し、あなたを守ろうとしていただけなのです。

ここからは、その仕組みを丁寧にほどきながら、
あなたが“自分らしく”コミュニケーションできる方法を、
一歩一歩、無理なくお伝えしていきます。

目次

第1章:あなたが自己主張できなくなった理由

──不安と緊張と記憶のメカニズム

自己主張ができない背景には、必ず“理由”があります。
それは、性格の弱さではありません。
脳があなたを守るために働いてきた結果です。

人は過去に経験した「怖い思い」や「つらい出来事」を、
危険信号として脳に刻みます。

昔、上司に強く否定された。
会議で意見を言ったら笑われた。
断ったら嫌な顔をされた。
反論したら冷たい態度を取られた。

こうした経験が繰り返されると、扁桃体(脳の警報器)が過敏になり、
「また危険が起こるかもしれない」と過剰に反応します。

その結果、
いざ自己主張をしようとすると、
心臓がドキッとし、喉が締めつけられ、言葉が出てこなくなる。
身体の反応が、あなたの行動を先回りして止めてしまうのです。

さらに、
メランコリー親和型、サイクロイド気質、スキゾイド傾向などの人は
もともと他者への感受性が高く、関係性を大切にする特性を持っています。

それは“強み”であり、欠点ではありません。
ただ、その繊細さが不安と結びつくことで、
より慎重になり、自己主張がしづらくなるのです。

あなたが今、苦しんでいるのは性格のせいではありません。
脳があなたを守っている証拠です。


第2章:アサーションとは何か

──価値観の違いを尊重しながら“最善の妥協点”を見つける技術

アサーションは「言いたいことを言う技術」ではありません。
もっと深く、もっと優しいコミュニケーションです。

それは、
自分の価値観と、相手の価値観の両方を大切にしながら、
二人にとって“最自然な落としどころ”を探す対話の方法です。

受け身でもなく、攻撃でもなく、
お互いを尊重しながら、現実的で、建設的な道を見つける。

だから、アサーションは職場だけでなく、
夫婦関係、親子関係、友人関係にも応用できます。
人間関係のあらゆる場面で役立つ、普遍的なスキルです。


第3章:アサーションが難しいのは、感情が追いつかないから

──脳は急に変われない。だから訓練が必要。

アサーションは「理解すればできる」ほど簡単ではありません。
なぜなら、脳は一度覚えた“危険の記憶”をすぐには捨てられないからです。

頭では「伝えた方がいい」と理解していても、
感情は「やめておこう」と言ってくる。
このギャップこそ、あなたを苦しめてきた正体です。

脳科学の視点から言えば、
アサーションを実践するには、
“新しい神経回路をつくる” 必要があります。

これはまさに“筋トレ”と同じで、
小さな練習を積み重ねれば、必ず変化が起きます。

では、どんな練習が必要なのか。
ここで重要になるのが、

■ アサーションの第一歩は「本題ではなく、挨拶」です。

不安が強い人にとって、
いきなり本題を伝えるのは大きなストレスになります。
脳が“危険だ”と判断してしまうからです。

そこで、アサーションは必ず
「挨拶」「声かけ」「短いコミュニケーション」から始めます。

いつもより少し明るい「お疲れさまです」。
「今、お時間よろしいですか?」と気遣いの一言。
「ありがとうございます」と感謝を言葉にする。

これらはすべて、小さなアサーションです。

この積み重ねによって、あなたの脳は
「この関係は安全だ」
と少しずつ学んでいきます。

そして、
簡単な“お願い” → 小さな“NO” → 本題のアサーション
という順番でステップアップしていきます。

アサーションは“高難度の飛び技”ではありません。
小さな日常行動から育てる「人間関係の筋力」なのです。


第4章:段階的に身につけるアサーション

──小さな一歩が「未来のあなた」を変えていく

段階的なアサーションとは、
自分の脳と心を守りながら、
ゆっくりと“できる自分”へ向かっていく方法です。

挨拶や短い依頼ができるようになると、
「少し言える自分」
という自己効力感が芽生えます。

それが積み重なると、
本題のアサーションも無理なく自然にできるようになります。

心理的にも、脳科学的にも、
このスモールステップこそ最も効果的な方法です。


第5章:職場で使えるアサーション

──“飲み込まない日常”をつくる

上司への業務調整、同僚への断り方、
部下への指示の出し方など、
アサーションは職場のあらゆる場面で活きます。

大切なのは、
“相手の立場を理解しながら、自分の現実も伝える”こと。

あなたが自分を尊重すると、
相手もあなたを尊重しやすくなります。
これがアサーションによる“関係の再構築”です。


第6章:アサーションを支える脳の働き

──安全学習・予測の書き換えで、あなたは自由になる

アサーションを続けると、脳には確かな変化が起こります。

「言っても大丈夫だった」
「断っても関係は壊れなかった」
「伝えた方がむしろ仕事がうまくいった」

このような“安全な経験”が脳に蓄積されると、
扁桃体の危険予測が弱まり、
前頭前野が確実に働くようになります。

これが 予測の書き換え(安全学習) です。

行動が変わる
→ 思考が変わる
→ 感情が変わる

この順番で、人は変化していきます。


第7章:認知行動療法(CBT)とカウンセリング

──一人で抱え込まないために
(トレーニング導線統合)

アサーションは、確かに効果的なスキルです。
しかし、「言いたいのに言えない」という苦しさには、
思考の偏りや記憶、トラウマ、不安の予測といった
“複雑な背景”が関わっています。

そのため、
独学で身につけるには負荷が大きい場合が多い という現実があります。

認知行動療法(CBT)では、
あなたの思考のクセをやさしく整理し、
「本当の事実」と「思い込み」を分けながら、
怖くない伝え方を一緒に探していきます。

そして、安全な場でアサーションの練習を行うことで、
脳に“できた”という成功体験が刻まれ、
現実の場面でも自然と行動できるようになります。

これは独学では得にくい、
専門家と一緒だからこそ可能になる変化 です。


メンタルプログレスのアサーショントレーニングが大切にしていること

メンタルプログレスのアサーショントレーニングは、
あなたの優しさや繊細さを否定せず、
そのままのあなたを大切にしながら前に進むサポートです。

30年以上の企業経験、管理職経験、
そして3,000回以上のカウンセリング経験から、
あなたが直面している“職場の現実”を理解した上で、
あなた専用のアサーションを一緒に考えていきます。

強くなるのではなく、
あなた自身を守りながら“伝えられる自分”になるためのサポートです。


一人で頑張り続けてきたあなたへ

あなたはずっと、ひとりで抱えてきました。
我慢し続けて、傷つきながらも、
誰にも迷惑をかけないように努力してきた人です。

でも、もう一人で背負わなくて大丈夫です。
あなたは十分に頑張ってきました。

ここからは、
“あなたが軽くなるための方法”を選んでほしい。

アサーションは、あなたの人生をやさしく変えていきます。
その一歩を一緒に歩めるなら、私は心から嬉しく思います。


トレーニングの詳細はこちらです

👉 メンタルプログレス|アサーショントレーニング
https://mental-progress.com/assertion-training-2/

あなたのペースで構いません。
「今のままではつらい」「少し変わりたい」
そんな気持ちが芽生えたときが、始め時です。


最終章:アサーションはあなたの人生を“積極的に生き直す”力

アサーションは、あなたが持っている優しさや誠実さを壊すものではありません。
むしろ、あなたの本来の良さを守りながら、
“自分の心も大切にするための技術”です。

たった一言の「挨拶」から、
たった一歩の「小さなNO」から、
あなたの人生は静かに変わり始めます。

無理に変わらなくていい。
あなたはあなたのままでいい。
そのうえで、自分を守る方法を少しずつ身につければいい。

あなたが“自分らしく生きられる人生”を取り戻すために、
アサーションは必ず力になってくれます。

今日の小さな一歩が、明日のあなたを変えていきます。
どうか、自分を大切にしながら進んでください。

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

職場や生活で強い不安やストレスを抱えてお悩みのあなたを、企業経験30年(人事労務を担当した15年ではメンタル不調者への産業医と連携した対応経験が豊富)、メンタルクリニックでの患者さんへのカウンセリングによる支援、社外メンターとしての成長支援、SNS相談員として命と心、LGBTQなどの相談対応などの経験をベースにサポートいたします。

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