導入
「嫌われたくない…」
「自分の価値を認めてほしい…」
「SNSの『いいね』の数が気になって仕方ない…」

その気持ち、あなただけが抱える特別なものではありません。
「誰かに認められたい」という承認欲求は、誰もが持つ自然な感情です。人とつながり、社会で生きていくための大切な原動力にもなります。
でも、その欲求がいつしか自分を縛る鎖に変わり、「他人の評価がないと自分には価値がない」と感じてしまうとしたら…。それはとても苦しい状態ですよね。
この記事では、その苦しみの正体を解き明かし、あなた本位の人生を取り戻すためのヒントをお伝えします。
承認欲求が強くなり、不安を感じやすくなる理由
自己肯定感の低さが背景にあるとき
自分に対する基本的な信頼感(自己肯定感)が低いと、自分では自分の価値を信じられず、常に他人からの評価という“栄養”を求め続けてしまいます。心のコップが空っぽで、他人から注いでもらうことでしか潤せないような感覚です。
幼少期の人間関係の影響
子どもの頃に「ありのままの自分」を受け入れてもらえた経験が少ないと、「良い子でいないと嫌われる」「期待に応えないと見捨てられる」という感覚が心の奥に刷り込まれることがあります。その結果、大人になっても無意識に相手の顔色をうかがい、不安になりやすくなります。
性格や気質による傾向
心理学では、責任感が強く周囲に気を使いすぎる真面目な性格(メランコリー親和型性格)や、気分の波が大きく感情が揺れ動きやすい気質(循環気質)の人は、他人の評価に影響されやすい傾向があると言われています。(これらは心理学で使われる専門用語です)
このように、承認欲求の強さはあなたの性格やこれまでの人生経験が織りなす、ごく自然な心の傾向なのです。まずは「自分はダメだ」と責めるのをやめて、そんな自分を理解しようとすることから始めてみませんか。
あなたの承認欲求はどっち?健全なサインと心を疲れさせるサイン

🌱 健全な承認欲求
- 「もっと成長したい」という前向きなモチベーションになる。
- 他者と協力し、良い関係を築くための潤滑油になる。
- 認められることで自信がつき、さらに挑戦する意欲が湧く。
⚠️ 心を疲れさせる承認欲求
- 認められないと、自分の全価値が否定されたように感じる。
- 自分の本当の気持ちを犠牲にしてでも、他人の期待に応えようとする。
- SNSの反応など、数字で測れる評価に一喜一憂し、心が不安定になる。
「しんどいサイン」に当てはまったとしても、自分を責める必要はありません。大切なのは、そのサインに気づき、少しずつ舵を切り直していくことです。
今日からできる「自分軸」を取り戻す3つの習慣
✅ 1. 小さな「できた」を自分で祝う
「朝、決めた時間に起きられた」「今日のランチを自分で決めた」。どんな些細なことでも構いません。一日の終わりに今日の「できたこと」を3つ数えてみましょう。続けることで評価の源が「他人」から「自分」へとシフトしていきます。
✅ 2. 比べる相手を「昨日の自分」だけにする
SNSで見えるのは他人の「ハイライトシーン」。比べるべきは、舞台裏で一歩進んだ昨日の自分です。昨日より少し穏やかに過ごせた、その小さな成長に気づくことが自信を育てます。
✅ 3. 心の安全基地を持つ
何でも話せる友人や家族、安心できるコミュニティは、承認欲求の荒波からあなたを守ってくれる大切な港です。もし思い当たらなければ、新しい場に少しだけ顔を出してみるのも一歩です。
それでも苦しいときは
これらの習慣を試しても、長年の思考の癖を一人で変えるのは簡単ではありません。
「どうしても不安が消えない」
「生きづらさがずっと続く」
そんなときは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
カウンセリングは弱さの証明ではなく、自分を大切にするための賢明な選択です。
専門家との対話の中で、絡まった思考をほどきながら、承認欲求と上手に付き合う方法を一緒に見つけていきましょう。
メンタルプログレスでは、30分間無料のお試しカウンセリングをご用意しております。
初めてカウンセリングを受ける時、多くの方が不安をお感じになります。
カウンセリングを受けてみたいけど受ける前にどんなものか知りたいとか、一度体験してから申込みを考えたいと思っている方は、是非この機会を活用してみてください。
なお、こちらからお申込みをお願いするなどの営業行為をすることはございませんので、安心してご活用ください。
まとめ:承認欲求を「なくす」のではなく「主導権を握る」
承認欲求はあなたの一部です。それを無理やり消し去る必要はありません。
大切なのは、承認欲求に自分の人生のハンドルを明け渡さないこと。
「他人にどう思われるか」から「自分はどうしたいか」へ。
その小さな問いかけの積み重ねが、承認欲求の呪縛からあなたを解放し、本当の意味で「自分らしい人生」へと導いてくれるはずです。

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。
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