知っておきたい栄養の話、メンタル不調の原因に繋がるタンパク質と鉄分の不足

まずは、タンパク質の役割から・・・

タンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、神経伝達物質の合成に利用されます
以下の三つはメンタルを安定させ前向きな感情を作り出すものです

◯セロトニン
不安や抑うつを抑える作用を持ち、タンパク質が消化される過程で作られるトリプトファン(必須アミノ酸)から合成されます

◯ドーパミンやノルアドレナリン
タンパク質から作られるチロシンやフェニルアラニンが原料で、やる気や集中力を高めます
そして、タンパク質は、脳の神経細胞の修復や再生にも必要なのです

次に、タンパク質が不足した時の影響は・・・
タンパク質が不足すると、必要なアミノ酸が供給されず、セロトニンやドーパミンの合成が低下して以下の症状が現れる可能性があります
1)抑うつ感、不安感の増加
2)意欲の低下や疲労感
3)脳の修復機能の低下
神経細胞の修復が妨げられ、慢性的なストレスやダメージが蓄積する可能性があるんです😱

なので、日々の食事で意識してほしいことは・・・
1)動物性・植物性タンパク質(例:肉、魚、大豆、卵)をバランスよく摂取する
2)トリプトファンを多く含む食品(例:バナナ、ナッツ、乳製品)を摂ることでセロトニンの合成を促進

ストレスが溜まると甘いものやお酒の量が増え、タンパク質の摂取量が減る傾向ありませんか?
気をつけたいところですね😃

続いて鉄分の役割は・・・

鉄分は、ヘモグロビンやミオグロビンの構成成分であり、脳や全身の細胞に酸素を供給する重要な役割を果たし、以下の神経伝達物質の合成にも関与します
◯ドーパミン やる気や快楽に関わる神経伝達物質
◯セロトニン 感情調節に重要

さらに、ミトコンドリアのエネルギー代謝に必要な酵素の働きをサポートし、脳のエネルギー供給にも関与します

もし、鉄分が不足すると・・・

1)酸素の供給量が低下します
すると、貧血が起こり、脳や体への酸素供給が不足します
これにより以下の症状が現れる可能性があります
◯疲労感、倦怠感
◯集中力や記憶力の低下

2)神経伝達物質の合成低が不十分になります
すると、ドーパミンやセロトニンの合成が減少し、不安感や抑うつ感が増加してしまいます

3)エネルギー代謝の障害されます
ミトコンドリアの機能低下により、脳のエネルギー供給が不足し、精神的疲労感が強まります

では、鉄分が不足していたらどうすれば良いか・・・

◯ヘム鉄を多く含む食品(例:赤身肉、レバー、魚介類)を摂取する
吸収率の低い非ヘム鉄を含む植物性食品(例:ほうれん草、大豆)を摂取する場合には、ビタミンCを組み合わせると吸収率が向上します👍

それから、タンパク質との関係も無視できません👀
タンパク質不足により、鉄の吸収や利用効率が低下する場合があるからなのです
鉄を輸送するタンパク質(例:トランスフェリン)や貯蔵タンパク質(フェリチン)が不足するため、鉄が効果的に利用されなくなります
一方、鉄不足により酸素供給が低下すると、タンパク質合成や代謝が阻害されることもあります

タンパク質と鉄分は、相互に必要な栄養素ということになるんですね🧐
あたらめて、メンタル不調との関連性をまとめると・・・
タンパク質と鉄分の不足は、脳の機能に直接影響を与えるため、以下のようなメンタル不調のリスクを高めます

◯うつ病
セロトニンやドーパミンの合成低下が原因

◯不安障害
神経伝達物質の不足による過剰な扁桃体活動が原因

◯疲労感や注意力散漫
酸素供給やエネルギー代謝の障害が原因

このように、タンパク質と鉄分の不足は、それぞれ神経伝達物質の合成低下、酸素供給不足、エネルギー代謝障害を通じてメンタル不調を引き起こす可能性があるんですね😱
だから、栄養バランスを整えることで、これらの問題を予防または改善することが大切なんです🤨

日々の食事の栄養バランスに気を付けて、不要な不安を煽るネガティブな思考を減らせば、メンタルが安定して前向な気持ちで日々過ごせるようになると思います👍😊

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

職場や生活で強い不安やストレスを抱えてお悩みのあなたを、企業経験30年(人事労務を担当した15年ではメンタル不調者への産業医と連携した対応経験が豊富)、メンタルクリニックでの患者さんへのカウンセリングによる支援、社外メンターとしての成長支援、SNS相談員として命と心、LGBTQなどの相談対応などの経験をベースにサポートいたします。

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