葛藤とこころの成長との関係

葛藤・・・心理学では
「心の中に相反する欲求が同時に起こり,そのどちらを選ぶか迷うこと」という意味で使います。

不安に対処する場合の葛藤・・・

例えば、人前で話をする時、人は誰でも緊張するし、その緊張を嫌だと感じる方が多くいますね
特に日本人はできれば人前で話したくない・・・本音ではそう思っている方が多いのではないでしょうか

人前で話すこと・・・
仕事であれば会議、学校の行事、コミュニティでの調整ごとなど、人前で話すことを避けることができないこともあります

そんな時、仮病を使おうかとか、親兄弟が危篤だと嘘ついてこの場から逃げようか、いや、与えらえた役割は果たさなければ信用を失う、きちっと話さないと自分の評価が下がってしまう・・・そんな「葛藤」を繰り返したことありませんか?

さて、前向きに「葛藤」を処理しないとどうなるか・・・
「上手く話せない理由」探しに重きを置くことになるので、できない理由をいくつも考えて不安を増幅してしまいます

そして、その結果
①話すことを拒む・・・
人前で話さなくて良いのでホッとするものの、人前で話すことから逃げた罪悪感や自分に対する情け無さといった気持ちが生まれ、自己嫌悪に悩まされる

②拒むこともできず、結局話す羽目になる・・・
どう話そうかなんてことを考えていないので、きちんと話せない予感が不安と緊張を増させて、思考の低下を招き、上手く話す自信がよりなくなり、余計に周りの目が気になって焦りが増幅する・・・
最終的には頭の中が真っ白になってしどろもどろになって話し終える・・・

その時の気持ちは、惨憺たるもので、強い自己嫌悪に付き纏われて、二度と人前では話すまいとい強い決心をしてしまうことにもなりかねません

逆に、前向きに「葛藤」を処理すると・・・
「どうしたら上手く話せるか」という思考をすることになるので、どう話そうかと具体的に考えることに集中するので不安を増幅する思考が生まれにくくなります

そして、その結果
①上手く話せた場合・・・
緊張しながらも人前で話せたので、自己肯定感が上がり話すことに自信がついて、次に話すことがもしかすると楽しみになるかもしれない
②上手く話せなかった場合・・・
失敗しても、前向きに行動した分は自己肯定感が上がり、次に同様な機会があっても、逃げる気持ちが起こりにくくなる

このように葛藤の処理の仕方で結果が変わります
それに、自己肯定感への影響も無視できませんね

だから、どんなことでも前向きに葛藤した方が良いと思えれば良いのですが・・・
理屈では分かっても、この葛藤を前向きに処理できない人には簡単なことではありません

もし、あなたが消極的な葛藤の処理を選んで生き辛さを感じているのなら、まずは、「なぜ自己肯定感が低いのか」・・・ここにフォーカスして打ち手を探すことが、効果的なスタートになると思います

あなたが、不安や心配、コンプレックスで行き辛さを感じているのなら、葛藤を前向きに処理することを一緒に考えてみませんか?
困難や苦手なことに直面した時に、前向きに「葛藤」を処理できるように、一緒に自己肯定感を上げる方法を考えていきましょう🤗

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

職場や生活で強い不安やストレスを抱えてお悩みのあなたを、企業経験30年(人事労務を担当した15年ではメンタル不調者への産業医と連携した対応経験が豊富)、メンタルクリニックでの患者さんへのカウンセリングによる支援、社外メンターとしての成長支援、SNS相談員として命と心、LGBTQなどの相談対応などの経験をベースにサポートいたします。

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