🌙 不安を乗り越えるための第一歩:早起きで心と体を整えよう
不安や緊張に心が支配されると、毎日が灰色に見えてしまうかもしれませんね。「どうにかしなきゃ」と思っても、なかなか行動に移せない。そんな時、まずは「早起き」から始めてみませんか?

「早起きは三文の徳」と昔から言いますが、実はこれ、科学的にも裏付けられているんです。私たちの心と身体は、太古の昔から続くあるリズムに沿って動いています。そのリズムを整えることが、不安を克服する大きな力になります。
1. 人類の進化が刻んだ「サーカディアンリズム」の秘密
私たちの身体には、「サーカディアンリズム(概日リズム)」という約24時間周期の生体リズムが備わっています。これは、地球の自転に合わせて、朝が来て夜が来るというサイクルを繰り返すうちに、人類が進化の過程で獲得したものです。
太古の昔、人類は太陽の光とともに目覚め、日が沈むと休息に入る生活を送っていました。これにより、体温やホルモン、自律神経の働きなどが最適化され、日中は活動的に、夜はしっかりと休むことができるようにプログラムされているのです。
このリズムは、脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部分が司令塔となり、特に朝の太陽光を浴びることでリセットされます。
- 太陽の光を浴びる → 視交叉上核がリセットされる
- セロトニン(幸せホルモン)が分泌される → 気分が安定し、前向きな気持ちになる
- 約14〜16時間後にメラトニン(睡眠ホルモン)が分泌される → 自然な眠気が訪れ、ぐっすり眠れる
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「概日リズム睡眠・覚醒障害」)
このリズムが整っていると、自律神経のバランスも良くなり、心と身体が安定した状態を保ちやすくなります。
2. 夜更かしが招く「不安の負のループ」
夜更かしが習慣になると、この大切なサーカディアンリズムが乱れてしまいます。
- 夜更かしで睡眠時間が遅くなる
- 朝、太陽の光を浴びる時間が減る → サーカディアンリズムがリセットされにくい
- 自律神経のバランスが崩れる → 休息モードである副交感神経が十分に働かず、心身がリラックスできない
- 入眠困難や睡眠の質の低下を招く → 浅い眠りが増え、身体の疲れが取れない
- 翌日のパフォーマンスが低下する → 仕事や家事がうまくいかず、自己肯定感が下がり、不安が増す
- パフォーマンスの低下を取り戻そうと、つい夜遅くまで頑張ってしまう → さらに夜更かしが続く…
このように、夜更かしは**「副交感神経の働きを妨げ、不安を増幅させる」**という負のループを生み出してしまうのです。
(出典:国立精神・神経医療研究センター「睡眠医療ガイドブック」)
3. 早起きは「三文の徳」を脳神経科学的に解説
早起きは、この負のループを断ち切るための最も簡単な方法です。
朝、少しだけ早く起きて太陽の光を浴びると、脳は「新しい一日が始まった」と認識します。
- セロトニンが活発に分泌される:セロトニンには、精神を安定させ、不安感を和らげる働きがあります。朝の光を浴びることで、脳内でセロトニンが生成されやすくなり、日中を穏やかな気持ちで過ごせます。
- 自律神経のバランスが整う:活動モードの交感神経がスムーズに働き始め、夜には自然と休息モードの副交感神経に切り替わりやすくなります。これにより、質の良い睡眠が確保できるようになります。
- 前頭前野が活性化する:早朝の静かな時間は、雑念が少なく集中しやすい時間帯です。この時間に何かをすることで、思考や判断を司る前頭前野が活性化し、自己肯定感が高まります。
4. 終わりに:小さな一歩が、新しい未来を創る
不安を抱えている時、大きなことを成し遂げようとすると、かえってプレッシャーに感じてしまうかもしれません。
だからこそ、まずは「早起き」という小さな一歩から始めてみませんか?
「早起きで何をしたらいいか分からない」という方は、
- 朝起きたらカーテンを開ける
- 窓辺で温かい飲み物を飲む
- 日記にその日の気分を書き出す
など、できることから試してみましょう。

小さな成功体験が積み重なると、あなたの脳は「自分はできる」と自信を取り戻し始めます。この自信は、不安という感情と向き合い、克服するための大切なエネルギーになります。
あなたの心が、光に満ちた一日を迎えられるように!
1日の生活リズムを整えるための睡眠リズムの作り方はこちらから

苦しい気持ちをありのまま受け止め、あなたの味方となり一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。
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